【3】学習モティベーションの高め方 [3-6]学習時の集中力アップの秘訣

3. 学習モティベーションの高め方

3-6.
学習時の集中力アップの秘訣

モチベーションアップの仕上げに、学習時の集中力に関してお伝えします。
集中力はリラックスと表裏一体です。高いモチベーションを保ちながら、でも気負っていないリラックスした状態を作る具体的なテクニックをいくつかお伝えしましょう。第13章の「学習の習慣化」と合わせて活用してください。

自己暗示フレーズの活用
アンカリングも自己暗示のひとつですが、他にも自分の集中力やモチベーションを高める「自己暗示フレーズ」を用意しておくといいかもしれません。ちなみに、自己暗示のフレーズで最も有名なのは、自己暗示の創始者とも言われるエミール・クーエの

 Every day, in every way, I’m getting better and better.
(毎日、あらゆる面で、私はよくなっている)
というフレーズです。勉強の前や、潜在意識にアクセスしやすいと言われる睡眠の前後にやるのが効果的でしょう。私自身も朝晩このフレーズを唱えていますし、自分自身の理想像を英語の一文で言うのも習慣化しています。ここで書くのはちょっと恥ずかしいのですが参考までに。

 I’m the Webmaker shining the spiritual web on the whole universe.
(私はこの世のすべての繋がりに光を与える人です)

Webmaker(網の目を作る人)というのは自分で作った造語。要は自分がやる気になるフレーズなら何でもいいのです。

時間とタスクの設定
「いつまでに何を終わらせる」
というのを明確にすると集中力は上がります。「いつまでやる」だけだとダレる可能性があるので、タスクも明確に決める。とにかくスピード重視でやることが重要。私はストップウォッチ機能付きの腕時計を愛用しています。
ただし、目標は腹八分目であまり多くのタスクを掲げ過ぎないようにしてください。達成感を味わうことも重要です。

ベストの環境
自分が最も集中できる環境を見つけてください。図書館、朝のコーヒーショップ、など。
「今日は○○が終わるまで家に帰らない」
と宣言するのも極めて有効。また、どこで学習するにせよ、学習と関係ないものはすべて机の上から排除してください。

意識の高い仲間
気合の入った友人と一緒に学習することもとても大事です。私もアメリカの大学院の準備の時は、毎日の学習内容を、一緒に勉強している友人とメールで報告していました。

 燃える音楽
アンカリングと同様。勉強前の「トップガン」でエンジン全開です。ただ、トップガンをかけるのは学習前にしてくださいね。学習中に音楽をかけたい場合はリラックスできるクラシックに。

【3】学習モティベーションの高め方 [3-5]恐怖心を力に変える

3. 学習モティベーションの高め方

3-5.
恐怖心を力に変える

苦手意識や恐怖心も、実は大きなエネルギーになります。「恐怖と願望の両方をエネルギーにするワーク」を紹介します。苦手意識が払拭でき、未来に対して新たな決意が持てるようになります。

【ワーク】 8段階の思い込みの書き換え

①過去の後悔を噛みしめる
「英語が苦手」、「人前で英語を話すのは緊張する」など、英語に関係する自分の苦手意識を一つ挙げてください。寝坊など、変えたいと思っている生活習慣、または英語学習をサボり続けてきた事実への後悔などでもいいです。
次に、その苦手意識や生活習慣を持っていたために、失ってきたものや、失敗したことなどをすべて思い出してください。たとえば、さまざまなチャンスを逃してきたかもしれません。自信を失ってきていたかもしれません。2、3分かけてありありと思い出してください。

②最悪の未来をイメージする
さらに、その苦手意識や生活習慣をこのまま持ち続けたら、どんな最悪の未来が待っているかを想像してみてください。自分に自信が持てない自分、チャンスを逃し続ける自分。そんな自分を周りの人はどう思うだろうか? 家族はどう思うだろうか?
これも時間をかけてありありと。できる限りの恐怖を感じ、それを力にしてください。

③最悪の映像を捨て去る
いまイメージした、最悪の過去と未来の映像をDVDに録画するイメージをしてください。さらに、イメージの中でそのDVDをデッキから取り出し、足で踏みつけて叩き割ってください。もうそんな自分とは決別することを誓って。
念のため、「私は英語が苦手」などの捨てたい思い込みや生活習慣を紙に書いて、その紙を破り去ることも実際にやっておきましょう。これはイメージではなく実際にやってください。

④最高の未来をイメージする
いま捨て去った思い込みや後悔に代わる、新たな信念と決意を打ち立ててください。
「私は人前で英語を話すのが大好きだ」「毎日30分英語学習を継続する」
など。さらに、その新たな信念と決意を身につけた新しい自分の、最高の未来をイメージしてください。5年後、10年後、どんな素晴らしい世界が待っているのか。

⑤感情だけでなく論理でも納得する
英語に対するマイナスの感情がなくなると、どんな素晴らしいことがあるのかを、いま一度しっかりと考えておいてください。具体的なメリットを頭の中で整理します。
ステップ4までは、感情主体で自分の考えを変えるプロセス。感情だけでも十分なのですが、このステップ5で頭でもしっかり理解しておきます。右脳と左脳の両方から攻める。

決意文を作成する
自分に対する決意文を作成します。どうなるためにどんな行動を取るのか。実際に書いてみます。名刺大のカードに記入して持ち歩くのも有効。

決意する
自分で決めた取るべき行動に対する「決意」をします。願望と決意はまったく別のもの。重要なステップです。

⑧未来のイメージをする
立てた決意を守り続けている自分をイメージします。さらに、決意が揺らぎそうになるときに、どう対処するのかも映像でイメージしておきます。

以上のステップになります。重要なワークなので時間をかけてやってください。恐怖も使いようによっては大きなエネルギーになります。最大限に活かして、モチベーションを爆発させてください。

ちなみに私は、この「8段階の思い込みの書き換え」を使って、酒、タバコを一切やめました。

【3】学習モティベーションの高め方 [3-4]恐怖心はあなたの味方

3. 学習モティベーションの高め方

3-4.
恐怖心はあなたの味方

ここまでモチベーションアップのための心理メソッドをお伝えしてきましたが、一方、英語に対する苦手意識を持っていると、学習効率は下がってしまいます。ここでは、英語に対して苦手意識を持っている方に対して、対処法を述べていきます。
特に苦手意識のない方は、この項はざっと眺める程度で構いません。

「外国人に対して英語を話そうとするのが何となく怖い」
「人前で英語を話すのは恥ずかしい」
など、英語力に自信がないうちは、誰もが英語を話すことにある種の抵抗感や恐怖心を抱くものです。でも、この「恐怖心」を抱くことには実はメリットもあるのです。

例を挙げましょう。
真っ暗な道、厳しい上司、苦手だと思っている仕事。何でも構いません。恐れているものは何かありますか? その恐れに対して、
「こんな恐れがなくなればいい」
と思うかもしれません。
しかし、本当にその恐れはなくなってしまっていいのでしょうか。
たとえば、女性が暗い夜道を一人で歩くのをまったく恐れなくなったらどうなるか。当然ながら危険な目に遭う確率が高まりますよね。
実は、恐れは「われわれを守るためにわれわれ自身が起こしている感情」なのです。そして、われわれが起こしているすべての感情には肯定的な意図がありますたとえば、この夜道の例は、「恐怖心を持つことで用心深く行動でき、何か起きたときに対処しやすくなる」という肯定的な意図があります。
同様に、「英語を話すのが怖い」と思うのは、恥をかかないようにするためや、自分自身にもっと努力させようとしているのかもしれません。このような「恐怖心が持つ肯定的な意図」に気づいた時に、恐怖は恐怖でなくなります。むしろ恐怖に感謝できるようになるのです。
そして同時に、その肯定的意図を満たすための、「恐怖心を持つことに代わるさまざまな代替案」を考えることができます。たとえば、英語を話すときの恐怖心の肯定的意図が、「恥をかかないようにする」だとします。すると、その目的を満たすための代替案は、普段から外国人と接する機会を持つ、などとなるかもしれません。

【3】学習モティベーションの高め方 [3-3]自動的にやる気を出す方法

3. 学習モティベーションの高め方

3-3.
自動的にやる気を出す方法

アンカリングとは

「パブロフの犬」をご存知でしょうか。そう、犬にベルの音を聞かせてから餌を与えることを続けると、ベルの音を聞いただけでヨダレを出すようになる、あれです。
このパブロフの犬を、人間にもやってしまおう、というのがアンカリングという手法。ちなみにアンカー(Anchor)とは、碇(いかり)、または碇を下ろす、という意味。ある刺激に対して自然に反応するように、自分の脳に碇を下ろしておこうというものです。

【ワーク】アンカリングによるモチベーションアップ

さっそくやり方をお教えします。このワークは本サイトで紹介しているエクササイズの中でも、かなり重要なものです。ぜひやってみてください。本当は、次のステップを誰かに誘導してもらうのが一番効果的なのですが、自分でやってももちろん効果はあります。

①   アンカリングしたい感情を決める
まず、自分がアンカリングしたい感情を決めます。幸せな気分、リラックスした気分など、自分がアンカリングしたい感情なら何でも構わないのですが、ここでは、何かに対してものすごくやる気になっている状態の「圧倒的モチベーション」をアンカリングしてみます。

 ②   ミュージック、スタート
「聞いているだけで燃えてくる」音楽をかけます。映画『ロッキー』のテーマなど。途中で切れてしまわないように、一曲リピートで。
ちなみに個人的な好みでは高校サッカーのテーマ、『ふり向くな君は美しい』なのですが、若干感傷的になりかねません。私がいろいろと試して最後に行き着いたのが、映画『トップガン』のテーマ曲『Danger Zone(Kenny Loggins)』です。曲のテンポも脳を刺激するのに最高だし、何より歌詞がいい。「お気楽にハイウェイなんて走ってるんじゃねえ、限界を超えてデンジャーゾーンへ突っ込め」というメッセージが、やる気に火をつけてくれます。
もちろん、トップガンでなくても、自分のテンションが上がる曲であれば、OKです。
あとは、意外なおすすめが『アンパンマンのマーチ』。歌詞がいいですし、リラックスとやる気の共存を生んでくれる名曲です。

③   燃えていた「あのとき」に舞い戻る
音楽をかけながら、自分の人生において「圧倒的モチベーション」を感じていた経験を思い出してみます。何かに対して燃えに燃えていたときの経験。できれば、長期的な目標に向けて頑張っていたときの経験がいいでしょう。
ただし、思い出すシーンは具体的なワンシーンがいいです。たとえば野球部で甲子園出場に向けて頑張っていた経験を思い出すのなら、「3年生になって初めて自分がキャプテンとして出場した公式戦の第一打席」など、明確なワンシーンを切り取る。
そのシーンをありありとフルカラーでイメージします。自分の視点から、見えていた映像を鮮明に思い出します。人によっては、スポーツでいう「ゾーン状態」のように、自分以外の視点から自分の動きをスローモーションで思い浮かべたりするかもしれません。
さらに、映像だけでなく、聞こえていた音もはっきりと思い出す。どこからどの程度の音量で、どんな音や声が聞こえていたか。そして、そのときの自分の体の感覚も。体温や気温、汗の度合いや脈拍の速さなど、すべての感覚を「いま」感じてみるのです。

④   アンカーを入れる
いよいよアンカリング。気分が最高潮に達する直前で、左手の中指を右手でギュッと握る。そのまま気分を最高潮に持っていきます。圧倒的なモチベーションを感じている状態を左手の中指を握ったまましばらく感じてみます。

⑤   確認と未来への準備
十分にその状態を感じたら、いったん目を開けて別のことを考えてみる。そして、また目を閉じて指を握り、さっきの状態に戻ってみます。これがある程度できれば、きちんとアンカリングができています。
さらに、そのままの状態で、今度自分がこのモチベーションを使いたいシーンを想像してみます。明日、一週間後、いつでもいいので、その時に自分がこの「アンカー」を使っている姿を思い浮かべて感覚に刻み込んでおく。

以上で終了です。1回目でうまくできなくても何度もやることによって、できるようになってきます。また、普段の生活の中で、モチベーションが上がっているときに同じ動作(ここでは左手の中指を右手で握る)をすることで、アンカリングが強まってきます。
あとはどんどん使ってみるだけ。使えば使うほど感情のコントロールが上達していきます。

アンカリングのポイント

【ワーク】でアンカリングの流れはざっと説明しましたが、押さえておきたいポイントについてお伝えしておきます。

1.アンカリングするのは感情がピークになる少し前で
感情のピークの前で入れると、アンカリングされた状態でピークを迎えることができます。

2.繰り返せるけどめったにやらない動作で
先の例では「指を握る」という動作をしました。他の動作でもいいのですが、これだと簡単に繰り返せるので便利です。また、めったにやらない動作でもあることもポイント。たとえばこれが「腕を組む」のような動作だと、そもそも慣れ親しんだ動作なのでアンカリングしづらいですし、腕を組む度にやる気になっても困りますよね。

3.人前でもこっそりできる動作が便利
「立ち上がって大声で叫ぶ」でアンカリングしてもいいですが、ちょっと使いづらいでしょう……。

 以上が押さえておきたいポイントです。

アンカリングしておきたい感情

ちなみに私も指にいろいろなアンカーを入れていますが、とっても便利です。
「やる気」は、私も中指。小指に「リラックス」、薬指に「愛情とリスペクト」(苦手な人と話さなければならないときなどに使います)、人差し指は「楽しい」状態、親指が余ったので思い切って「酔っ払い状態」を入れてみました。 2年ほど前に断酒をしたので、友人と酒を飲む時に発火させます。ノンアルコールで酔えるので意外と便利。
「酔っ払い」は不要でしょうが、「リラックス」、「愛情」、「リスペクト」、「楽しい」などは、英語を話す時にも非常に便利です。私は講演や、英語でのプレゼンテーションの前などにいくつかのアンカーを同時に発火させるようにしています。もちろん学習の前にも。

【3】学習モティベーションの高め方 [3-1]行動することでモティベーションを上げる

3. 学習モティベーションの高め方

3-1.
行動することでモティベーションを上げる

「どうにもこうにもやる気にならない」
「どうやったらやる気になるんだろう?」
そんな気持ちになるときってありますよね。思わず本屋さんで、「やる気になるための本」を探してみたり……。
私にもそんなときはあります。毎朝やっている英語と中国語の学習も、メンドクサイと思うことももちろんある。

そんな時にどうするか?
答えは「いまやる」です。
やる気になるのを待っていても一生やる気になりません。5分、いや、1分でもいいので、まずやるのです。
やる気になるためにやるのです。
通常は頭で考えてから行動しますが、その流れを逆にする。自分の感情を行動によって変えるのです。笑顔を作れば気分が明るくなるのと一緒。株式会社「いまやるドットコム」代表取締役にでもなったつもりで、まずやってみる。自らの行動で、あなたのやる気の導火線に火をつけるのです。

気負わずに、5分でいいからまずスタートを切ることが大切です。

【2】そもそも「学習」とは何か? [2-2]本当のプロとは?

2. そもそも「学習」とは何か?

2-2.
本当のプロとは?

英語学習に限らず、学習には共通するコツのようなものがあります。受験勉強でも、さらにはスポーツや仕事も一緒。そのコツを紹介していきましょう。

全体像をつかむ
基本中の基本ですね。ゴールがどこで、そのための道筋はどうなっているのか。どうすればゴールにたどり着けるのか。きちっと全体像をとらえることが大事。

英語習得のために必要な要素の全体像は、以下の通り。
このウェブサイトでも、以下のポイントを解説していきます。

まずは、英語学習のための土台作り。

  • 学習とは何か?を理解する
  • 苦手意識の除去と学習モチベーションの理解
  • 目標設定
  • 体調管理

その上で、ひとつひとつの学習に入ります。

  • 発音のマスター
  • 単語・短文のインプット
  • リスニング・リーディングのインプット学習と実践
  • スピーキング・ライティングのアウトプット学習と実践
  • 外国人との信頼関係構築のポイント
  • DVDや家庭教師を活用した総合学習
  • (興味のある方向けに)TOEICの学習について
  • 学習の習慣化

学習の道筋も、このサイトの中で明確に示していきます。さらに、このサイトのやり方で学習計画を立てるときには、後で紹介するモデルスケジュールを参考に全体像をつかめるようにしています。

プロセスそのものを楽しむ
学習には努力が必要ですが、それを苦痛に思っていては効果が半減します。やるからには楽しむこと。そうすると、どんどんアドレナリンが出てきます。
単語の暗記だって楽しむべき。でも、どうしても学習の対象が楽しめないときは、せめて「学習している自分」に酔ってください。
「仕事以外に自分を向上させている俺ってかっこいいな」
そう思って机に向かうのです。目標にワクワクするだけでなく、どうせならそのプロセスも楽しんでしましましょう。

基礎徹底で〝景色〟が変わる
サッカーのワールドカップを見ていて、思ったことがあります。
「一流の国と、二流の国の差は、基礎力に現われる」と。
一流の国は、やっぱりキック力、一対一の強さ、パスの精度、体力などの「基礎力」が違うのです、二流の国とは。一流の国だからと言って、別にすごいプレーを連発しているわけではない。
学習も一緒。基礎をどれだけ突き詰めていけるかが勝負の分かれ目。ものすごいことをする必要はないのです。誰もができることを徹底してできるか、地道に取り組めるか。その精神力がある人が勝ちます。
超一流の野球選手だって、毎日素振りをしています。少なくとも半年間は、徹底して基礎力をつけることに集中してください。半年後には最高の景色が目の前に広がっていますから。

なかなか結果が出ないこと、成長が止まることを覚悟する。
それを乗り越えたうえで自分を壊してみる。
じっくり基礎に取り組んでも、なかなかできるようにはなりません。とにかく我慢。多くの人があと一歩のところであきらめてしまうのです。英語学習は、このサイトで示す正しいやり方でやっていれば、必ず結果が出ます。絶対にあきらめないでください。
なかなか結果が出ないと思っているときは、成長する直前。次の曲がり角を曲がれば光が見えるのです。リスニングだったら、急に聞こえるようになる日が来ます。伸びないな、と思っているときこそがチャンス。

そして、グンと成長するポイントがやってきた後、また成長のカーブはなだらかになります。この状態になったら、今度はいままでのやり方を変えてみるのです。改めてもっといい方法がないかを考え、試してみる。世界ランキング1位のゴルフプレーヤーだって常にフォームを改造しているのですから。
でも、これをやるのはあくまで最初の壁を地道な努力で越えてから。まずはその壁を越えることに集中してください。

結果を出すことを誓う。
同時に何を捨てるのかも明確にする。
何かを得ようとする時は、願望ではなく決意することが大切です。英語を自由に使いこなしている自分像をイメージして、その理想の自分になることを決意してください。
ただ、同時に捨てなければならないものも出てくるはずです。通勤時間の睡眠、無駄な飲み会、なんとなく見ているテレビ、土日の朝寝坊、など。欲しい結果を得る決意をすると同時に、「何を捨てるのか」も明確にしましょう。覚悟ができて気分がすっきりします。

【2】そもそも「学習」とは何か? [2-1]「できない」人ほど成功する

Aside

2. そもそも「学習」とは何か?

語学学習の話を進める前に、そもそも「学習」とは何ぞや、ということについて述べておきましょう。ここのポイントを把握していると、語学学習の効率も上がってきます。

2-1.
「できない」人ほど成功する

「私はまだまだ英語ができない」
そう思っていますか? 思っている人はずばり、学習意欲の高い人。これからグングン伸びる可能性があります。
すべての学習には段階があります。ご存知の方もいるでしょう。私は以前コーチングを学んでいたときに知りました。

最初の段階は、「できないことさえわからない」無意識的不能の状態。
次が、「できないことを認識している」意識的不能
それから、「意識すればできる」意識的可能を経て、
「特に意識しないでもできる」無意識的可能の状態

になっていきます。
たとえば、自転車という便利な乗り物があることを知って、練習をして、最終的に自然に乗れるようになる過程と一緒。
ここで大事なことは、「できない」と認識していることは、2番目の意識的不能の状態であって、「できないことさえわかっていない」、無意識的不能からは進んでいるということなのです。
さらに、その「できない」という認識や感情は向上心の裏返しでもあります。できないと思っている人は、やる気の導火線をすでに持っている人。あとは、その導火線に火をつけるだけでいいのです。

【1】はじめに [1-4]英語学習で得られるもの

1.はじめに

1-4.
英語学習で得られるもの

ここまでこのウェブサイトで紹介していく内容の特徴を述べてきましたが、そもそも私は、誰もが英語をやるべきだとは思っていません。当面の間は、日本でも十分楽しく生きていけるでしょうし。

ただ、英語ができると、いろいろと「いいこと」があるのも事実。

圧倒的な情報量

まずは英語ができることで得られる情報量。世界中のインターネットの情報の80%以上は、英語で書かれていると言われています。これは実に日本語の100倍以上です。

また、マーケティングなどのノウハウも、アメリカのほうが日本より5年から10年は進んでいると言われています。私がこのサイトで紹介していく心理学系の学習モチベーションアップのノウハウも、アメリカで直接学んできたものがかなりあります。

ビジネスをするにせよ、株で儲けるにせよ、英語ができるだけで圧倒的に有利になるのは事実のようです。

激化するアジアにおける人材競争

私は2011年から中国の蘇州に住んでいます。こちらで生活していて感じることは、中国は本当に優秀な人材に溢れているということ。留学経験がなくとも、英語や日本語がペラペラの人材がたくさんいる。外国語を重視する学校に通っている子は、中学1年生にして、流暢に英語を話します。

日本でも、英語を公用語にする会社が増えてきていますが、理由は海外進出ではありません。アジアや世界から優秀な人材を採用するため。日本語だけでやっていては彼らを採用できないのです。そして、その優秀な人材は日本人を雇うよりもコストが低く採用できるケースも多い。

つまり、私たち日本人も、そういう優秀な人材との競争にすでに晒されているのです。今までは、英語をやるとチャンスが広がる時代。ところが今は、英語をやらないことがリスクである時代になってきているとも言えるでしょう。

年収に響くスキル

こんなデータを聞いたことがある方も多いかもしれません。

大阪府立大学の計量経済学の鹿野繁樹講師の研究結果によると、英語を使う人とそうでない人の年収格差は、男性で18・2%、女性で40・2%だそうです。

50代男性に限っては、年収格差は40%以上。50代の年収で4割差があるってすごいですよね。30代、40代からでも英語学習を始める価値はあるでしょう。

ただ、この統計から一概に「英語ができるから年収が高い」とは言えないと思っています。もっと大事なことは、「英語ができる人は努力して自分を磨くタイプの人だ」ということ。そこに本質があると私は信じています。英語ができる人は他の勉強もしています。本もたくさん読んでいるでしょうし、何より向上心が強いはず。だから年収も高いのでしょう。

 

このサイトの中では、体調管理から学習習慣まで、英語の学習以外にも応用できるノウハウを詰め込みました。英語学習がきっかけになって、読者のみなさんの人生が少しでも望む方向に行くことを願っています。

「だって楽しいんだもん」

ここまで読んで、理論的に物事を考えるタイプの人は、多少やる気になってくださったかもしれません。でも、人は感情で動くもの。

私がなぜいままで英語や中国語の語学学習をやってきたかと言えば、やっぱり楽しいから。

英語の本や映画、ドラマでの感動はもちろん、国境を越えて理解し合える喜びはさらに大きい。

中国語や英語で、世界中の人と語り合ってきました。沢木耕太郎の『深夜特急』を読んでトルコに旅立ってから、足を踏み入れた国は計40か国近く。ニューヨークの大学院留学で、その他イギリス、カナダ、ヨーロッパ各国の先進国で、はたまたシルクロードの果て、インド、アフリカなどの途上国で、多くの人と笑い、涙してきました。

最高でした。それはやっぱり現地の人と英語で語り合えたから。

やるからには、やっぱり最高の感動を取りに行きませんか。

自分に自信が持てるようになる

異文化の人と交流すると、やはり自分を顧みる機会が増えます。

「先進国で暮らしているって、なんて恵まれてるんだろう」

「なんで日本人はこう考えるんだろう?」

「俺ってまだまだちっちゃいな」

などなど。

他者とコミュニケーションをするための語学学習ですが、実は自分との対話も増えてきます。それによって、自分の人生を真剣に捉えるようになる。

また、日々の学習は生活に「張り」をもたらしてくれます。仕事プラスαで努力している自分。私が語学学習を指導してきた方の中でも、学習の過程で昇進が決まったり、転職が成功したり、人生そのものが向上していった人がたくさんいました。

さらに言えば、語学を通じての目標を達成できれば、その自信はその後もあなたを支えてくれます。

得られるものは語学力だけではないんです。語学学習によって、最高の人生への扉が開かれるのです。

やりたくなければ英語はやる必要はありません。

でも、こんないいいことばっかりの語学学習。やっぱりやらなきゃ損。そんな英語学習を思いっきり楽しめるような、誰にでもできる方法をどんどん紹介していきます。

ようこそ、あなたの人生を劇的に変える英語学習の世界へ。

【1】はじめに [1-3]語学学習プロフェッショナルコーチとしてのバックグラウンド2

1.はじめに

1-3.
語学学習プロフェッショナルコーチとしてのバックグラウンド2

さらに自分が学んだだけでなく、教材開発や指導者としても語学学習にはずっと携わってきました。

学生時代の中国留学では、現地の学校で日本語クラスを創設し講師を務め、中国人に日本語の指導。帰国後は、中国やアメリカへ、日本から語学留学生を引率するインストラクターのアルバイトをしていました。

大学卒業後に入社した会社は、「進研ゼミ」のベネッセコーポレーション。語学事業部という部署で英会話の通信教育教材の開発とマーケティングに従事。

その後転職をした会社では、TOEFLやTOEICのスコアアップのスクールを立ち上げ、校長として多くの学生を指導してきました。

仕事を離れ留学したコロンビア大学教育大学院では、「多文化多言語教育」を学ぶ傍ら、ニューヨークで英語を学ぶ日本人留学生に、語学留学の効率的方法を指導。

その後立ち上げた、英語勉強法スクール「バイリンガルズ」での受講生も含めて、いままでの人生で、直接語学学習の指導をしてきた人数は、かれこれ2000人以上になります。

自分自身の学習経験と、多くの方々への指導経験から、語学学習で結果が出ない人が多い原因が見えてきました。

ひとつは、本質をついた、本当に効果のある学習方法が明確に示されていないこと。

もうひとつは、高いモチベーションで学習を継続できないこと。

世の中の語学学習者の大半が、このどちらか、もしくは両方でつまずいています。

情報やモノ、サービスが溢れ、英語学習にしても本当は何をどうやればいいのかがわかならい。特に、「大人のための論理的学習方法」や「基礎力の徹底による総合的な英語力向上」の明確な方法が示されていない。

また、仮によさそうな方法に出会ったとしても、やる気が続かずに学習を継続できないままに終わってしまう。

「英語学習に無駄なお金と時間を費やす人を減らしたい」

「誰かがそろそろ語学学習の本質を示し、本当のことを言うべきだ」

「誰もが学習を継続できる方法論をきちんと示そう」

と思い、25年、2000万円を費やした自分自身の学習経験と、3000人以上に対する指導経験をすべて注ぎ込んだのが本ウェブサイトです。

会話、リスニング、リーディング、ライティングと、英語の総合力を上げるための「これ以上ない」と思える効率的な学習方法を示しました。また、学習方法だけでなく、モチベーション維持のために、「催眠療法」、「NLP(神経言語プログラミング=Neulo Linguistics Programming)」、「加速学習」などの心理メソッドにもかなりのページ数を割きました。

さらには、学習習慣など、英語以外の学習にも応用できるノウハウも紹介しています。

本ウェブサイトでは、英語の総合力をつけていくために、以下のステップに分けてお伝えします。

まずは語学学習に入る前の土台作り

ここでは、学習全般および英語学習において知っておくべき重要ポイントの把握から、英語に対する苦手意識の払拭、心理学アプローチによるモチベーションアップの方法、心に火をつける目標設定、さらには“学習アスリート”としての体調管理までを紹介します。この土台がしっかりできていると学習効率がグンと上がります。

土台を整えてからは、いよいよ具体的な学習方法のマスターと英語の実践

発音のマスターと単語や短文の習得に始まり、リーディング・リスニングのインプット、スピーキング・ライティングのアウトプットの効率的学習方法と実践方法をお伝えします。

さらに、外国人との信頼関係の構築、DVDや外国人家庭教師を活用した総合力アップの方法、そして、最後に重要な学習継続のための秘訣を紹介します。学習方法では、どの教材をどのように使っていくかも具体的に提示します。

また、積み上げるだけでなく、随時どんどん英語を使っていく意識づけも行ないます。

もうこれ以上のことは英語学習において知る必要はない。これでダメならあきらめてもらうしかない。そう確信できる内容です。

「聞くだけで」とか「3か月で」というものとは違う、骨太で本質をついた学習法です。でもご安心ください。楽しくて効率的、そして誰にでもできる方法ですから。

【1】はじめに [1-2]語学学習プロフェッショナルコーチとしてのバックグラウンド1

1.はじめに

1-2.
語学学習プロフェッショナルコーチとしてのバックグラウンド1

私自身はバイリンガルでもなんでもなく、日本で生まれ育ちました。公立の中学校で普通に英語を習ったのが最初で、それから大学受験までごく普通に英語を勉強してきました。

実は、語学を真剣に学んだのは、英語より中国語が最初です。

大学3年生のときに何を思ったか、突然、「中国に行く」と1年間の中国語学留学に行きました。当時の大学での第二外国語はスペイン語。中国語はまったく勉強したことがなく、いざ北京の空港に降り立ったときに話せた中国語は、「ニーハオ」と1から10までの数字だけ。

ただ、日本の大学では怠け者だった私も、この1年間はものすごく勉強しました。あの1年に限って言えば、中国大陸で一番中国語を勉強したのは私だったのではないかと、真剣に思っています。

おかげで、まったくのゼロから始めた中国語も、5か月間の学習でHS(漢語水平考試)7級という中国の大学入学レベルをクリアし(10か月で8級)、夏休みのシルクロード旅行中には中国人に間違えられるほどになりました。

 

この中国留学の経験から語学学習の楽しさとコツを知り、英語にも真剣に取り組むようになりました。

ただ、なかなかうまくいかなかったのも事実。たくさんの無駄と失敗がありました。

国内最大手を始め、たくさんの英会話学校に通いました。英語の発音の学校にもいくつか通いました。「聞くだけで〜」みたいな広告にも飛びついて、英語商品や通信教育教材を大量に購入しました。仕事上の教材研究も含めれば、参考書だけでも300冊は買っていると思います(全部やったわけではないですが)。

 その他、短期留学、大学院留学も含めて、軽く2000万円以上は英語に投資しています。かけた年月は中学生から始まって20年以上。

われながらお金も時間もかけました。でも、この中で本当に効果があったものはごくわずかでした。